「花の詩女」再上映

2017年6月、「花の詩女ゴティックメード」が全国で再上映。 https://www.dreampass.jp/m342768

【宮城県:6/24上映】
【千葉県:6/24上映】
【千葉県:6/24上映】
【埼玉県:6/24上映】
【大阪府:6/24上映】
【大分県:6/24上映】
【栃木県:6/25上映】
【愛知県:6/25上映】
【京都府:6/25上映】
【岡山県:6/25上映】
【広島県:6/25上映】
【福岡県:6/25上映】
【長崎県:6/25上映】
【熊本県:6/25上映】
【鹿児島県:6/25上映】

システム上、一定数のチケットが売れなければ上映が成立しない。自分の地域以外もどんどん拡散させてどんどん宣伝しよう。今のところ苦戦しているのは長崎、熊本、鹿児島あたり。

一回見た人もまた見よう。見所はカーテンコールやGTMカイゼリン以外にもいろいろある。たとえば岡田斗司夫も驚愕した「キャラの自然な足運び」。永野護が動画17万枚を費やして一体なにを描こうとしたのか、フラットな状態でもう一度見ておいて損はないと思う。

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いかにゴティックメードは生まれたか

Category : F.S.S.
以下は昨年の5月に書いて、そのまま放置していた記事。
『F.S.S.デザインズ4』も発売することだし、投稿。


※ ※ ※


■ GTMカイゼリン解剖図
もう少しで『ニュータイプ』2013年6月号が発売される。なんだか休載の8年よりもこの一ヶ月のほうが長く感じる。

大サービスな内容だった連載再開号にはGTMカイゼリンの解剖図が載っていた。これについてメモしとく。このイラストは、きたる『デザインズ4』からの先行掲載なんだろう。

解剖図は2種類。
・各パーツがすべてバラバラになった状態の「分解図
・それらが組み合わされた「完成図
ほとんどプラモデルの説明書みたいな感じになっている。

この「分解図」と「完成図」はそれぞれ別のイラストだと思い込んでいたのだが、どうも同一のイラストであるようだ。つまり、「分解図」の各パーツを重ね合わせていけば「完成図」になる、という。まさにプラモデルのように「組み立て」が可能なイラスト。この「分解図」の各パーツのイラストをスキャナでPCに取り込めば、ディスプレイ上で福笑いのようにして遊べそう。
 
■ 動かないMHから、動くGTMへ
ところで、ゴティックメードというロボットが生まれたのはいつ頃なのだろうか。たしか2003年ぐらいじゃなかったっけ、ということでインタビュ等を探してみたところ、以下の発言がみつかった。


GTMのデザインの原型は2003年ころにできているんです。その少し前に、日本のメーカーが実際のロボットの開発を始めたでしょう。アイボとかアシモとか。「ロボットってこーじゃないだろーっ!!」っていう反発というか、幻滅も、新デザインを生み出すきっかけになっていたかもしれない。
(『ニュータイプ』2006年7月号 永野護インタビュー)


2003年というとまだ連載中の頃で、単行本でいえば12巻収録分のあたりだ。もう10年も前だし。実際に劇場で動くまで9年もかかってるし。どんだけアイデア温めているのか。
このインタビュで永野は、アイボやアシモへの反発がきっかけでゴティックメードは生まれた、と語っている。しかしそれだけだろうか。2003年というと、画集『スモークウォール』の発売された年でもある。私は『スモークウォール』が原因では、と勝手に考えている。

モーターヘッドというロボットがF.S.S.に初めて登場したのは1986年であった。しかし、MHの全身解剖図が初めて発表されたのは意外に遅く、2003年の『スモークウォール』である(たぶん)*1。モデルはMH・Vサイレンだった。作者の中でMHの構造が完成するまでに、約17年が掛かっている計算となる。

それに比べれば、新しいロボットであるゴティックメードは、映画『花の詩女』で初登場したわずか数ヶ月後に解剖図が発表されている点で異なる(NT5月号)。GTMはあらかじめ構造が完成していた。表層のデザインよりも先に構造がある。というか、作者自身、「新しい機構ありきで、デザインが生まれた。GTMはその先端にある」と言っている(ニュータイプ2006年7月号)。

私の想像だけど、作者は2003年、『スモークウォール』のためにMHの解剖図を描き下ろす中で、MHの構造の限界を悟ったのではないか。それが引き金となりGTMという新しいロボットを着想したと。

永野はMHやガンダムの構造的な限界について次のように語る。


あと瞬発性を考ええたときに30m近くあるロボットが「ごーん!」って大質量で、もうぶつかるだけでもの凄いパワーなんだけれども、それがなおかつ速く動くということを考えたときに、やっぱり25年くらい前につくったモーターヘッドやモビルスーツの軸関節では、これができない。任意のところで動きを止めるのがもの凄く難しい。(中略)そうなるとやっぱりレールシステムを使うしかない。
(月刊『ホビージャパン』2013年1月号「永野護監督特別インタビュー」)


MHやガンダムの動きはウソだ、とMHやガンダムを作ってきた作者は語る。そもそも永野の作ってきたガンダム、ヘビーメタル、MHなど自体、マジンガーZや、鉄人28号や、初代ガンダムなどの動くはずのない関節へのカウンターとしてデザインされたものだった。それでもやっぱり「任意のところで動きを止めるのがもの凄く難しい」という結論に至ったようだ。てことは、永野はべつにMHの表層的なデザインやシルエットに飽きたわけではなく、「関節がダメだから」ということで仕方なくMHを葬った部分もあるのかもしれない。

永野がいつ頃からMHの関節構造の限界を感じ始めたのかは不明だが、たとえば1999年にはMHアルカナサイレンで積層装甲を取り入れるなど、MHのアップデートはこれまでも試みてきた。しかし、そのような騙し騙しのアップデートでは対応しきれない、という決定打となったのがVサイレン解剖図だったのだと思う。違うかな。



*1 MH解剖図が描かれたは2003年1月であるらしい(『FSSデザインズ2』)。

20130502
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