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NT2014年6月号感想(連載14回)ロスト・マグダル、ツラック隊

Category : F.S.S.
ネタバレあるので、連載をまだ読んでいない人、単行本派の人、映画『花の詩女』未見の人は注意。
<お知らせ>
■「花の詩女ゴティックメード」復活上映なるか!?
2015/05/23 (土) @大分
@TOHOシネマズ アミュプラザおおいた
https://www.dreampass.jp/e827

2015/05/24(日) @大坂
@TOHOシネマズ くずはモール
https://www.dreampass.jp/e828

※規定の枚数のチケットが売れなければ再上映されません。企画が不成立の場合、お金は掛かりません。
周囲のF.S.S.読者を誘って企画を成立させましょう。
※現状、BD・DVD化は絶望的です。




■扉
今月の扉は単行本13巻の告知。以下の英文が掲載。

The Five Star StoriesⅩⅢ
Have kept you waiting
to 10 years…

Now building…




■アクト4 ロスト・マグダル
  • 天照からの親書を勢いよく開くランド。
    たしか『花の詩女』の連邦議会の決議書は縦に開くタイプだったと思うのだけど、天照の親書は横に開くタイプ。天照の親書といえば、第3話「トラフィックス」でクバルカンのスパンダ法王へ送られたものが思い出される。


  • 天照の親書の内容は、ランドに休暇を与える、というもの。
    期間は戦争が終わるまで。こうしてランドはスバース隊の支隊長となるのであった。
    親書を開いたランドの演技がなんだか大袈裟に感じる。私がそう思うのは、ランドがスバース隊で戦うということを服読本で知っているからなので、ストーリーとしてはこれで自然なのだろう。いっそランドのスバース隊行きは今月号で初めて明かしてもよかった気はする。そしたらランドといっしょに読者も驚くことができたと思うし。


  • 見開きページで小惑星帯を漂うマグダルの生命維持カプセル。
    小惑星に進行を阻まれているような構図はマグダルの行く末の暗示か。これをもってロスト・マグダルは終了。平仮名の「おわり」は『花の詩女』といっしょだ。


  • ■アクト5 ツラック隊
    • 冒頭、「星団歴3031年 北部ミノグシア・べラ国 ナカカラ国境沿いの国際エアポート」の文字。「エアポート」の文字だけでニヤニヤしてしまうね。私はソープがエアポートで「友人を訪ねるところです」とか言ったところで休載に入るのかなと予想していたので、当たらずとも遠からずだったようだ。


    • 見開きでGTMきたー。
      GTMバーガ・ハリが2体。ポーズが新しい。連載再開から今までのなかで一番面白いポーズかもしれない。一瞬、GTMグリット・ブリンガー(クロスミラージュ)と勘違いして混乱したけど。やっぱGTMって体型が似ているから区別がしにくいなー。とか思ったものの、私の場合はMHの時代でもいろいろ勘違いしてたな。何度も読み返すうちに脳内補完が進んでスラスラ読めるようになるのだが、最初「えっ」ってなるのは昔から。


    • ちょっと話は逸れるけど、F.S.S.の読書体験がほかの作品の読書体験よりも濃密に感じるのは、「えっ」ってなってページを戻って確認する回数が非常に多いからだと思う。ストーリー自体の濃密さに加えて、ページを行きつ戻りつする行為がF.S.S.の面白さを支えている。たぶん。

      そういえば夏目房之介が似たようなことを言っていた。夏目によればF.S.S.はコマからコマへの視線誘導が独特だという。目線が何度も同じ角度で行ったり来たりする「非効率な」構成になっていてスムースに進むことができない。それがかえって「濃密さ」に繋がっているという。夏目は「これだけ読みにくいのに何故おもしろいのか」とさえ言っていて可笑しい。ついでにメモしておくけど、夏目は第5話「ザ・シバレース」の辺りになるとコマ構成が整理され、効率的になり、「あまり分かりやすいので、なんかつまらなく感じる」という面白い指摘もしている。

      もひとつおまけにメモ。夏目が当該の指摘をおこなったNHK『BSマンガ夜話』の放映当時、F.S.S.の読者の反応は芳しくなかった。主に夏目といしかわじゅんへの反発が大きかったと記憶している。だが、いま番組を見返すと、いしかわも夏目も非常にまっとうな発言しかしていなくて驚く。F.S.S.の熱心な読者である岡田斗司夫よりも、部外者である夏目やいしかわの方がF.S.S.を語りえていた。あのときのF.S.S.読者の反応というのは、自分の好きな作品が外部からの批評に晒されることへの生理的な嫌悪だったのだろうと思う。作品を語るって難しい。


    続く。
    以下追記。

  • 話は連載に戻る。
    バーガ・ハリのコクピットハッチが開く際、擬音語として「バツス」書いてあるのだが、これは「バッス」と読めばよいのだろうか。F.S.S.ではちょっと珍しい擬音語では。


  • ナルミ・アイデルマきたー。
    本編だとこんな顔なんだなー。毎度のことだが、キャラシートと本編で雰囲気が変わるのもF.S.S.の楽しいところ。
    「なるみ」なのでアジアンな顔立ち。第3話で泉興京巴やクー・ファン・シーマが初登場したときはもっと露骨にアジア顔だったが、今回はそれほどでもなし。


  • 隣の男性騎士の名前はカーツ。
    名前も顔も初登場かな?


  • ソープとラキシスきたー。
    来るとわかっててもテンションあがるな。


  • ソープとラキシスの服。
    ストリート雑誌のスナップふうにいえば、「コーデのテーマ:ナカカラふう」のソープと、「コーデのテーマ:トリハロンふう」のラシキスといったところか。

    作中のキャラが別のキャラのファッションを念頭においたコーディネートをする、という構図が面白い。これはたとえば鳥山明『ドラゴンボール』において、孫悟飯がピッコロと同じデザインの服を着るのと似ているが、ちょっと違う。ソーピとラキシスがやっているのはオリジナル(ナカカラやトリハロン)のコピーではなく本歌取りのようなものだ。テーマを設けたコーディネートというのは一種の批評的な行為としてある。興味のない人には仮装大賞にしかみえなくても、やってる本人にとっては既存の文脈への順応なり反発なりというテーマをともなった自覚的な創作行為といえる。そういった行為をマンガのキャラクターがマンガ内でするシーンってあんまり見たことない。F.S.S.のなかでも見たことなかった気がするな。

    ただし、今回のソープの風船のようにフワフワな服も、ラキシスのファーも、言われないと元ネタがわからない。その意味ではコーディネートとしては失敗かもしれない。そもそも、フワフワ服もファーも永野ファッションの現在のトレンドであり誰でも着ているので、
    ソープ「ナカカラ様をイメージしてみましたっ
    ラキシス「ワタシ~皇子さまルックなのデス
    とか言われても、「それっていつもの永野ファッションじゃん」ってなる。特にラキシスなんて首にファーを巻いただけのテキトーぶりなので、「そーらーの おーじー」って歌ってるけど、お前、ほんとはトリハロンとか興味ないだろと言いたい。ま、ラキシスだしな。

    ついでにソープについてもメモ。
    ソープって主役だけど、ヴィジュアル的にはそれほど興味の湧かないキャラクターだった。そういえばたしか金田淳子だったかもソープのデザインが嫌、みたいなことを言っていたな。ソープの第1巻から続くいつもの衣装って、いまの目で見るとわりと謎だ。いったいどこからあのデザインは出てきたのだろう。シンプルといえばシンプルな形だけど、上も下もクリーム色なのは相当に派手だし(派手なのは悪いことではないが)。ソープがあの服を着ている理由がいまいち判らなくて、ずっと気になっている。他のキャラはもっと「服」と「内面」が一致している気がするのだけど、ソープの場合は服を見てもいったいどんな人なのか想像がつかない、というか。


  • ソープのキメ顔。きれい。
    なんだか第3話か第4話あたりの匂いがする表情。


  • ラキシスの靴
    また作者のレディース靴描きたい病が始まってて笑った。
    どこのブランドだろう。
    というわけで「アイスクリーム パンプス」で検索したら一発で出てきた。
    アイスクリームがパンプスに変身!シャーロット オリンピアの限定ショップが伊勢丹新宿にオープン

    http://www.buyma.com/item/12554824/
    ブランドは「シャーロット・オリンピア」で、昨年秋に伊勢丹新宿で限定ショップとして来ていたらしい。作者もこのとき買ったのだろうか。

    画像検索すると似たようなデザインの靴はほかにもいくつか見つかる。
    たとえばメリッサとカール・ラガーフェルドのアイスクリームパンプス

    スイーツ類(アイス、マカロン、果物など)を服やアクセサリーに変換してしまう分野は日本の独擅場かと思ってたので、海外でこんな子供っぽい靴が出てくるのは意外だ。日本のカワイイは世界的な視点からみれば「子供っぽい」とほぼ同義なので、かつてならアイスクリームの靴なんて世界では受け入れられないデザインだったと思う。世界が子供っぽくなってるのか、日本の子供っぽさが見世物的に受容されてるだけなのか。


  • ■その他メモ
  • 今月で一時休載。
    連載14回分が貯まり、ソープが登場したところだし単行本にも綺麗に収まりそう。


  • 今月はいつもより2ページ多かった。
    先月は少なかったから、今月も少ないかなと思ってたのでうれしい。

  • これまでの連載の経過は以下のとおり。
    2013年05月号 Act1黒騎士ダッカス・ザ・ブラックナイト
    2013年06月号 Act1黒騎士ダッカス・ザ・ブラックナイト、Act2スタックコード~ダークビジター~プロムナード3
    2013年07月号 Act2スタックコード~ダークビジター~プロムナード3
    2013年08月号 Act2スタックコード~ダークビジター~プロムナード3
    2013年09月号 Act2スタックコード~ダークビジター~プロムナード3
    2013年10月号 Act2スタックコード~ダークビジター~プロムナード3
    2013年11月号 Act3ダイグの花嫁
    2013年12月号 Act3ダイグの花嫁
    2014年01月号 Act3ダイグの花嫁
    2014年02月号 Act3ダイグの花嫁
    2014年03月号 Act4ロスト・マグダル
    2014年04月号 Act4ロスト・マグダル
    2014年05月号 Act4ロスト・マグダル
    2014年06月号 Act4ロスト・マグダル、Act5ツラック隊

    だいたい4か月で1エピソードが進んでいるようだ。
    ツラック隊は何か月分くらいだろうね。6か月くらい?それとも単行本14巻まるまる一冊?
    なんにせよ楽しみだよツラック隊。

    休載しているうちに『F.S.S.デザインズ4』の感想メモを終わらせたいのだが、休載中に突如として「プロムナード」的な何かが始まるかもしれず油断できん。
    作者はオレに休暇を下さらない。


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    No title

    はじめてコメントします。いつも愉しく拝見させていただいています。
    ソープさんの衣装ですが自分は
    STARWARSだとおもっています。名前が光で光剣で闘い
    最初の舞台が砂漠。黒騎士もでてくる。主人公なのに光剣でたたかったことが
    一度もないのが面白いなと思っていました。
    GTMからはガットブロウなので こんどはまるまる永野オリジナルなのかなとか
    おもいめぐらしたり。。

    Re:

    コメントありがとうございます。
    STARWARSのことはすっかりスルーしてました。
    雰囲気が似てるし、たしかにそうだなーと納得しました。
    そういえば光剣で主人公らしく戦ったことってないんですね。

    光剣と実剣→ガットブロウ、巫女→詩女など、おっしゃるように永野オリジナルにしたかったんでしょうね。
    F.S.S.の中にSTARWARSやエルガイムなどの痕跡があることは問題がある、と作者は感じていたのかもしれません。

    ソープの服

    はじめまして。ソープの服ですが、自分は中川勝彦かなぁ、と思います。
    ソープの大きめな三編み髪&前垂らしも、中川勝彦が元かと。
    ガラットの絡みで、親しかったのではなかったでしょうか。

    Re: ソープの服

    コメントありがとうございます。
    不勉強につき中川勝彦って誰?状態でしたので、検索してみました。
    中川翔子のお父さんなのですね。
    探した範囲ではソープっぽい服や三つ編みは見つけられませんでしたが、
    そのかわり天照っぽい髪型の写真が見つかりました。
    わざわざありがとうございました。

    > ガラットの絡みで、親しかったのではなかったでしょうか。

    これについても知りませんでしたので、今後、永野資料を読むときに注意してみます。

    No title

    いつも愉しく拝見してぉります。
    絶賛読み返し中です。
    あれから私も必死に調べてみたのですが、やはり見つかりませんでした。
    記憶ではアニメックだったと思うのですが、中川勝彦との対談と、ガラット制作発表会見の写真が掲載されていて、音楽的にもその当時ぉ互いにアニメ関係者としては近い位置に居る二人の音楽談義なんかも有った気がします。
    ぉ二人の年齢も近いですしね。
    その写真に太い三つ編みで緩い生成りの服にサンダル!の中川氏が出ていたと記憶していたのですが…
    エルガイムの終わる頃かFFC連載の頃で、まだソープの姿形は知られてなかった時期だったので、FSS連載第1回を見た時に、「あ…中川勝彦だ…」と思った覚えが有ります。
    まぁ、かなり霞んだ記憶ですので、妄想かも知れません。
    人様のブログで不確かな事を書いて申し訳ありません。でも誰かに言いたかった…
    長文失礼致しました。

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