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NT2017年5月号感想(連載15回)ツラック隊

Category : F.S.S.
追記:2017年05月04日
追記:2017年05月06日

■お知らせ 2017年


2017年6月24日と25日、劇場版ファイブスター物語こと「花の詩女ゴティックメード」が全国で再上映される。
https://www.dreampass.jp/m342768

【宮城県:6/24上映】@TOHOシネマズ 仙台
【千葉県:6/24上映】@TOHOシネマズ ららぽーと船橋
【千葉県:6/24上映】@TOHOシネマズ 柏
【埼玉県:6/24上映】@TOHOシネマズ ららぽーと富士見
【大阪府:6/24上映】@TOHOシネマズ くずはモール
【大分県:6/24上映】@TOHOシネマズ アミュプラザおおいた
【栃木県:6/25上映】@TOHOシネマズ 宇都宮
【愛知県:6/25上映】@TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ
【京都府:6/25上映】@TOHOシネマズ 二条
【岡山県:6/25上映】@TOHOシネマズ 岡南
【広島県:6/25上映】@TOHOシネマズ 緑井
【福岡県:6/25上映】@TOHOシネマズ 天神・ソラリア館
【長崎県:6/25上映】@TOHOシネマズ 長崎
【熊本県:6/25上映】@TOHOシネマズ 光の森
【鹿児島県:6/25上映】@TOHOシネマズ 与次郎

システム上、一定数のチケットが売れなければ上映が成立しない。自分の地域以外もどんどん拡散させてどんどん宣伝しよう。今のところ苦戦しているのは長崎、熊本、鹿児島あたり。

■お知らせ


映画「ファイブスター物語」再上映リクエスト受付中!
https://www.dreampass.jp/m150717



* * *

「」内は基本的に今月号からの引用。


■扉ページ


騎士ヘッドセット・ミラージュGTM(新規イラスト)……
わー!思い切った髪色やな! ガンダムか何かのキャラかと思ったわ。逆に今までこんな髪色のキャラがいなかったことを不思議がるべきか。

GTM騎士コクピット内について解説されている。ヘルメットではなくヘッドセットなのは衝撃時に頭部を痛めないためらしい。へー。知らなかった。

解説には肩のレスト部分が騎士の動きを「トレース」するとか書いてあるのだが、「トレース」ってどういう仕組みなのか未だによく分からん。たとえば騎士がちょっと背中が痒くて、うっかり体をよじったりした場合、GTMも体をよじってしまうのだろうか。それと、ヘッドセットやショルダーレストは跳ね上げてあっても操縦可能と書いてあるが、そしたら「トレース」できなくないか。仕組みがよく分からん。

ミラージュ入りするレンダウドは、「ランドセルしょったままGTMモルフォ・トリバネルやGTMルーガル・ブリンガーに乗」るらしい。ミラージュは女子高生たちのみならず小学生まで出てくるのね。どんな騎士団だ。レンダウドのランドセルが、いわゆる日本式の「ランドセル」なのか、それとも諸外国の普通の通学バッグなのか気になるところ。

キュキィ?……
このキャラ誰だろう。ミラージュマーク入ってるってことはミラージュ騎士かい。誰だこれ。うーん、キュキィかな。過去のキャラシートでも青系の髪色ではあったが、今回はミルキー感のある水色。

キュキィって意外にキャラシートが少なくてかわいそうだ。第4話、第5話、第6話と連続して登場してるのに、キャラシートは1989年に描かれた黒のミニワンピに紫色のコートのやつが最後。デコース・ワイズメル同様のオシャレキャラなのにもったいない。そろそろ新しいのが見たい。

周波数探査システム(音響探査システム)(新規イラスト)……
GTMバーガハリをモデルにした解説イラスト。解説によれば、「周波数探査システムは[…]クロス・ジャマー影響下であっても音によってある程度の周囲索敵が可能である」。しかも、探査システム本体はファティマシェルの直下にあるため、GTMの聴覚機能を破壊するのは困難らしい。それほど壊しにくく設計されているってことは、GTMが外部の様子をさぐるための生命線的なものなのだろう。

騎士はヘッドセットのスピーカーからではなく、「体感的に」外部の音を聞ける、という。それってつまり、コクピット内でいわば5.1chサラウンドのように外部の音がリアルに再生されるということなのかな。

サイドバルジ(GTMの耳ガード)にはSマイン発射口があり、そのスイング可動部は「電磁密着で可動するのでヒンジ等が不要」なのだという。電磁密着ってなんだ。ネットで検索したら、たった22件しかヒットしなくて何の手がかりにもならなくて笑った。F.S.S.はネットで調べた程度で真相にたどり着けるほど甘くないのであった。で、その電磁密着で可動するハッチやパネルは、「エッジと一体化しているために外から見ても開閉ハッチがあることすらわからない」。なんかスゲー設定だな。まるでSFや。と思ったが、以下の動画などを見ると実はリアルな設定だったことが分かる。
https://twitter.com/godhandtool/status/853055779149979648

メイン眼球(新規イラスト)……
解説によれば、「人間の目と同様の働きをする有機眼球」。カメラではなく眼球である、というこのへんの設定はMH時代から継承されていて面白い。たとえば1989年の『JOKER3100』でも、「MHの眼球は人間のものとよく似ている」と設定されていた。当時は眼球のほかに、ほとんど人間の臓器にしか見えない生々しいイレーザー・エンジンやジェネレーターも描かれている(『JOKER3100』)。ロボットではなく「動物」然としたエヴァンゲリオンが登場するよりずっと前から、F.S.S.には「動物としてのロボット」というイメージが登場していたんだねえ。あ、その前にオーラバトラーとかあったか。ちなみに、2003年の『スモークウォール』掲載のモーターヘッド分解図では動物らしさはかなり減っており、それは2014年の『デザインズ4』のゴティックメード分解図でも同様だった。初期のモーターヘッドに含まれていた動物らしさや生々しさは時代を経るごとに薄れつつある。

GTMの眼球周辺のアイシャドウのような部分は「電磁眼球のサーチ方向を広げるため」のもの。なるほど。理には適っている。ほんとは作者がロボットにアイシャドウの意匠を加えたかっただけだと思うけど。

メイン眼球の周りには片目につき4基の「電磁眼球」が配されている。壁すら透過し、100km先をも狙撃する、という。そういえば単行本13巻の冒頭でも、みんな大好きバギィ・ブーフさんが壁を透視してファティマを狙撃していたな(ファティマには命中せず)。また、電磁眼球からはレーザーを砲を撃つことも可能だという。


■本編の感想


今月はバランシェファティマの姉妹漫才がたいへん楽しかった。めっちゃ笑いながら読んだ。

GTMハウファ・ブリンガー(?)……
ページめくったら、いきなりテロルミラージュきたー! 2月号では頭部のみ登場だったが、ようやく姿が見れた。各部の□の凹モールドが特徴的。

バルバラガットブロウかっこいー! MH時代のバルバラは得体の知れない謎の武器という感じだったが、バルバラガットブロウはより刀っぽい。

それにしてもテロルミラージュですら1ページは貰えないのね、っていう。第4話のときは見開き登場だったのに。オールスター参戦のツラック隊は無情だ。

アイシャの怒り……
アイシャのセリフ「自分はとっくに参戦してるだとオオーーッ!」。先月はGTMデムザンバラを改変したジィッドに怒っているのかと思ったが、そうじゃなくてソープに怒ってたのね。ごもっともな怒り。ジィッドにとっては災難だな。この敗退で性格がさらに捻じ曲がっていくのだろうか。

GTMカーバーゲンの目……
はじめて気づいたが、バッハトマのGTMカーバーゲンの目が以前よりもキリッとしている。前にも書いたが、単行本13巻冒頭までは「><」という感じで可愛かった。それが今月は目玉が描かれていて可愛さ半減している。まあ別に可愛くなくてもいいわけだが。

GTMフォクスライヒバイテの肩のリフレクター……
うわ!! またスゴイのきたー! 永野はこのたった1シーンで読者を一体どんだけ驚かすのか。
  • 驚き1:肩の緑色パーツって可動するのかよ!
  • 驚き2:リフレクターでビーム吸い込むとか反則だろ!
  • 驚き3:よく考えたらビーム吸い込むってミラージュMHの超初期の設定じゃん!(註)
  • 驚き4:よく見たらこの緑色パーツってミラージュMHのリフレクターと同じ形状だったのかよ!
  • 驚き5:確認したら肩のリフレクターってGTMハウファブリンガーにもGTMツァラトラにも搭載されてるじゃんかよ!

 (註) 『キャラクターズ1』(1988年)

設定が出てから約29年、ようやくフレクターが活躍してくれた。エルガイム時代を含めれば約33年越し。ミラージュMHでは胸に装備されていたけど、GTMでは肩に移動したのね。ちゃんと設定が残っていたことに感動した。なお、今月号では「リフレクター」ではなく「リアクター」と呼ばれている。

欄外の解説によれば、これは「アクティブ・ウェポン・リアクター」というシステム。あの虹色の綺麗な「レインボースリット」がセンサーとなり、敵のビームなどを感知するのだという(たぶん初出設定)。また、このリアクターがなくとも、「もともとGTMの装甲は半透明のため、ある程度の光線は装甲透過時に屈折させ威力を減退させる」らしい。理屈がよく分からないがなんか面白い設定。アニメで描かれたら面白いシーンになりそう。

ステートバルロ・カイダ……
お、カイダがGTMに乗ってる。一コマだけなのが悲しいところだが。1988年の『キャラクターズ1』あたりで初登場して以来、たぶん初のロボット搭乗シーン。約29年越し。AFカレは1989年の『キャラクターズ4』以来だから約28年越しのロボット搭乗か。

どうでもよいが、カイダのセリフ「とにも~っ!」で、ビオレート・トライトン殿下の「んも~~~~~!!私にいつも無茶な注文ばかり……!!あの方は!!」(リブート6 p207)を思い出した。

ストライパー・システム……
何これ、と思ったら旧ライド・ギグのことかい! うわー、リフレクター設定に続いてライド・ギグまで登場かよ。大サービスやな。2000年の『ナイトフラグス』あたりで設定が出て以来、本編で描写されるのは初。ライドギグ本来の一糸乱れぬ集団戦闘が描かれるのはいつだろうね。

ストライパー・システムとはゴティックメードを「複数のファティマが並列制御」(デザインズ4)すること。

AFニナリス……
「どうかマスター!ご無事で!!」。ニナリス、けなげ。ネットで「ニナリス けなげ」で検索するとたくさんヒットするので皆思うことは同じらしい。

第3話「トラフィックス」でのミハエル・レスターの「パルセット逃げろ!」や、イラー司教の「アナンダ!!達者でな!」を思い出させるシーン。

AFニナリスとAF京の相似……
先月も書いたが、AFニナリスは第4話「放浪のアトロポス」のAF京と似ている。マスターに黙ってGTMデムザンバラのシステムを変更した(6月号)のは、AF京が戦闘中に勝手にMHアパッチの設定を変えたシーン(リブート4p279)を思い出させる。あのときのブラフォードは怒ったりはせず、「つまり…信用されてない…」「仕方ないか こんなイナカ騎士では……」(同p280)などと呟いただけだった。あのブラフォードの余裕は、AFの多少の勝手な行為にも対応できる(同p283)ほどの実力に裏打ちされた自信によるのだろうが、他方、ジィッドはそんな余裕を持ってはいない。その意味ではAF京ってよいパートナーを選んだんだな。

AFニナリスとファティマの本能……
今月号とは関係ないが、AFニナリスとジィッドの関係性を見ていると、ファティマの本能という設定の恐ろしさを改めて感じる。ファティマの設定には「性能の高いファティマが必ずしも強い騎士のところへ行くとは限ら」(註)ず、「相性のよい騎士に仕える」(註)というものがある。つまりAFニナリスの兵器としての本能は「相性のよい」ジィッドを求めており、いくらDV・モラハラを受けて嫌な思いをしてもマスターから逃げることはない(たぶん)。AFエストなどは「(デコースが)戦のあとだと私とよくしゃべってくださる」(単行本13巻)と人間のように喜んでいたが、それはあくまでデコースが「相性のよい」騎士であるという前提があってのことであって、おそらくエストはデコースがDV・モラハラ常習者であっても耐えるのだろう。最優先はGTMダッカスの能力を引き出すことであって、自信の安息ではない(たぶん)。

 (註) デザインズ2 p31


(以下追記:2017年05月04日)


バギィ・ブーフ……
「バカやめろ! ニナリス!!」。バギィさんの人柄が感じられるよいセリフのような気もするが、しかしニナリスに他によい選択肢があったのかどうか。

GTMハロ・ガロとナオ……
新たなGTM。さあ今度は誰の登場かな~とページをめくると、ヒゲの耽美少年とハロガロきたー!! あははは。やっぱりハロガロは神々しいなあ。ナオくんは久しぶりに麗しく描かれている。

GTMにフィルモアのマークが入っているの当然としても、腕ガード部分に超帝国の紋章が入っているのはビビった。なんで? 剣聖クルマルスの自己顕示欲?

その腕ガード部分のデザインが何かに似ていると思ったら映画『花の詩女』のGTMボルドックスの腕ガードだった。

GTMハロ・ガロのストッキング……
GTMハロ・ガロ初公開のNT11月号では隠されていた下半身がようやく見れた。足先はまだ見えないが。なんといっても注目はガーターレスのストッキング。レース部分の描き込みに作者の気合を感じる。GTMカイゼリンのキャラシートよりもさらに細かい。模様はロボット的抽象化もされておらず、まさにストッキングそのまま。GTMカイゼリンと共通の意匠なのは何故? 

ていうか後のページでソープが「あれラミアスだけどカイゼリンだよー」とか訳の分からないことを言うのでビビる。カイゼリンなのかよ。なぜMHファントムがMHエンプレスなのか。謎だ。11月号と比べると、一部のパーツが黒色に変化していて、見た目はより白黒カイゼリンっぽくなってはいるが。あとよく見ると耳当てと胸がカイゼリンに似ている。

GTMハロ・ガロの顔……
そして顔のデザインの良さ。11月号でもそうだったが、眠ったような目が聖性を感じさせる。また、気になっていた涙のような意匠が「矢印」の形であったことが判明した。GTMメロウラの頬当て部分が同じく矢印型だったので、フィルモア帝国の何らかの意匠なのかもしれない。錨の意匠か?

キュキィ&ブラフォード夫妻……
1988年『キャラクターズ1』あたりで初登場だったキュキィだが、ようやく初のロボット搭乗。ブラフォードはミラージュ入り後では初のロボット搭乗。この夫婦が一緒に何かをするシーンって初めて見た気がする。できれば夫婦で会話してほしかったな。この人たちがどうやってコミュニケーションをとっているのか本当に謎に包まれているので。

ブラフォードのセリフ「アイシャ様! こいつは私と妻が!」。やや小物感の漂う威勢の良さが逆に悲しい。ブラフォードがんばれ。私はブラフォードけっこう好きなのだ。ヴィジュアル系ではないけど。

夫婦の同時攻撃のシーンは良かったが、これってアニメ化するとどんな演出になるのだろう。3撃合わせても時間にしてほんの0.5秒以内のはずだから、視聴者はどちらが攻撃しどちらが防いだのかすら分からないと思う。

あと、このシーンは改編前ならMHテロルミラージュ・ロービジ塗装(ブラフォード)(註)とMHエレシス(キュキィ)が登場したはずで、そっちも見たかったなとは思う。MHエレシスはわりと好きだったので。あと、関係ないけどエレシスの水色ってもしかしてキュキィの髪色に合わせたカラーリングだったのか。今ごろ気付いた。

 (註) NT97年7月号扉ページに頭部のみ掲載。

AFレレイスホト……
「大丈夫です! マスター! 私は並以下の騎士でも天位以上に引き上げます」「このハロガロと私がいればマスター程度でも戦えますよ!」。わらた、っていうかヒドい(笑)。AFヒュートランもこんなことは言わないぞ。ヒュートランは闇は抱えているけど、マスターにはむしろ従順なようなので、その辺レレイスホトと性格も違うっぽい。

「並以下の騎士」という言い方に既視感があるなと思ったら、第4話のAF京の「並以下の騎士でさえアトロポスは勝たせてしまう……」(リブート4 p264)というセリフだった。

AFアレクトー……
ヨダレ垂らして白目むいて気絶を装うAFアレクトー。さすがバランシェファティマ。

AFアレクトーによれば、GTMハロガロの動きは「陛下やログナー司令に似てい」るらしい。どういう意味だろう。剣聖クルマルスに天照帝やログナーとの共通点なんてあったっけ。長生きしてることとか?

GTMエクハペラ……
11月号で初公開されたGTM。横からのアングルのほうが好きかな。

「トランスルーシルバー」なGTMフォクスライヒバイテ……
えー! シルバーなのかよ! 先月の表紙イラストはどう見ても白色だったし、透明シルバーのパーツなんてウェストだけだったぞ。うう、白であってほしかった……。これは泣く。ま、いっか、シルバーはシルバーで。信者は切り替えが肝心。

ところで、設定上、すべてのGTMの装甲は「透明もしくは半透明」(デザインズ4)とされている。これって、GTMはすべてのパーツが透けているということなのか、それとも、GTMカイゼリンやGTMツァラトラのキャラシートのように、一部のパーツ(装甲)だけ透明という意味なのか。じつは私は未だによく分かってない。

GTMフォクスライヒバイテの脚部……
ツバンツヒによれば脚部が「冷却機」のように見えるらしい。へ~。これは読者への大ヒントやな。基本的にはどのGTMにも頭部のツノ飾りという放熱板があるわけだが、ミラージュGTMは放熱ではなく冷却するということなのか?

ツバンツヒと天照帝……
天照帝に恋焦がれる(?)ツバンツヒだが、今目の前にあるGTMフォクスライヒバイテがその天照帝によるGTMだと気付いているのだろうか? 今月号でツインエンジンの存在には気付いているので、ツインエンジンといえば3007年にお披露目されたミラージュGTMじゃん、という連想で気付けそうなものだが。

ミラージュGTMの2つのエンジン……
AFアグライアの恐いセリフ「F2の両エンジンをリアルタイム補正しなければジェネレーターが溶けてしまいます」。てことは、戦闘中にファティマが死んだりして制御不能になったらジェネレーターが溶けてしまうのか。そんな厄介なシステムだったんかい。ツインエンジンというのはF.S.S.初期からある設定だが、その運用の難しさが唐突に描かれたことになる。なにかの伏線か。

同じくツインエンジンの旧MHカン(コーネラ帝国)はどうなるのだろうか。

ソープ……
先月号では「ラキシスやったね!」とか言ってまるで動物化したポストモダンのフレンズたちのような軽さだったソープ。今月は打って変わって怖い顔して「血の代償」とか言うのでビビった。一瞬でギャグ顔に戻ったが。

AFラキシス……
まあるい顔して『たべ歩け!ミノグシア3032』なるガイドブックを読み始めるAFラキシスがちょっと可愛い。日本人はガイド本が好きだが外国人はそうでもない、という話を聞くので、ラキシスは日本人的なのかもしれない。ポンカンパフェ、ねぎうどん、マートパッケ(おかん弁当)とか出てくる。ネットでは「ロボグルメマンガ」とか言われていて笑った。

ラキシス、もう戦場を離れる気まんまん。GTM見たいだけのソープと食べ歩きしたいだけのラキシス。せっかく戦闘スーツに着替えたんだしもうちょっと活躍が見たかった。

水信玄もち……
あーー永野に先越されてしまった……。この作者っていつも読者と同じ土俵で戦っていて、読者にストーリー予想で先を越されたら大人げなく仕返しする(註)のは有名だが、まさか読者でしかない私が作者に先を越される羽目になるとは。ま、信者として光栄なことかもしれない。とかなんとか言ってもちょっと悔しい。そんな大したネタでもないがあとでアップする。

 (註) 永野は次のように語っている。わざわざ読者の土俵に降りて戦う作者。

ストーリーを同人誌に描いている人たちが増えてきましたけど、その人たちをどうやって地獄に突き落としてやろうか、そればかり考えてますよ(笑)。[…]FSSの何編かのストーリーは、たった一人の読者を叩き潰すために描いたものなんですよ。
(『パブリッシャーズ』2 1992年 インタビューp73)



AF京アシリア(デザイン初出)……
あー!! 京ちゃんきたー! 京ちゃんかわゆ。笑っちゃうくらい。こんなのを今まで隠し持っていたナガノって奴は本当に……。

第4話ではあんなに苦しんでいたAF京が晴れやかな顔でGTMに乗っているのが見れて私は嬉しい。それどころか、精神攻撃だけで相手AFを戦闘不能にまで追い込んでしまった。あの頃の京ちゃんとは別人やな。かつてメンタルを追い込まれてた京ちゃんが今度は妹のメンタルを攻撃するという。偉くなったもんや。

なぜかお嬢様言葉。野宿みたいな生活からミラージュでのいい暮らしというギャップで調子に乗っちゃったのだろうか。レレイスホトにも「ミラージュに行かれて甘やかされましたネ」とか言われているし。それとも今回が素で、第4話の頃がちょっと変だったのか。

スーツはゆったりしたフォルムに見える。全身公開が楽しみに待つ。

沖縄の食べ物……
唐突に登場した沖縄の食べ物たち。島豆腐に沖縄かまぼこ。物産展マンガとしてのF.S.S.という様相。

AFヒュートラン……
まさかの赤ちゃんヒュートラン。こんな可愛い頃があったんだねえ。時速250kmの衝撃に耐えて(?)しまうあたり、さすが剣聖スバースの遺伝情報を継ぐ人工生命体なだけある。

AFレレイスホト……
ここからのAF姉妹漫才はめっちゃ笑った。「足がっ……」「すべっ……」「たァアっ!!」のコマがめっちゃよい。レレイスホトいい顔してる。

「これがホントのいっちょあがりー」ってファティマもこの種の冗談を言うことに驚く。レレイスホトがちょっと特殊なだけかもしれないが。というか、AF京のことを「鬼ババー」呼ばわりするなど、他のファティマではおよそ考えられないような一連の言動。AFパルテノとも違う、すごいバランシェファティマが出てきたもんだ。ヒュートランよりある意味スゴイ。

「図星ですにゃあああ」のレレイスホトの絵柄が別のマンガっぽい。どこから来た表現だろうか。

ナオに「見捨てないで下さい…」と言っている。これは第4話でAF京がブラフォードに言ったセリフでもある。どちらのケースでもマスターがAFを甘やかに受容するという展開。


(以下追記:2017年05月06日)


「自己鍛錬プログラム」の秘密……
AF京の口から明かされる、AFヒュートランが「自己鍛錬プログラム」を持つにいたった驚きの経緯。これにはファティマオタク(註)のアーレン・ブラフォード氏もびっくりの様子。

 (註) ブラフォードは『リブート4』p202でバランシェファティマについての薀蓄を披露している。

「デザインズ1」の設定では、自己鍛錬プログラムは次のように設定されていた。今月の描写と整合するのか微妙なところだ。設定変更なのか、それとも予定されていたのかどっちだろうね。

その星団最強のスペックも「自己鍛錬プログラム」という、バランシェいやたぶんこれはそのとき隣にいたソープとのノリで結果的に彼女は「弱い騎士のみをパートナーとして強い敵と戦うことで自分の能力を上げ続ける」というとんでもない選択をした。
(デザインズ1 p31)



汗をかくGTMハロ・ガロ……
MHが汗をかくシーンが出始めたのっていつ頃からだろうか。パッと思い出せるのは、第6話、リブート7巻のMHベルリンSR2(p309)、MMアウゲ(p315)、MH・K.O.G.(p512)。今回のハロガロはさらに口を開けている点で画期的。だって、口のあるMMアウゲやGTMカイゼリンも実は口を開閉することが可能で、なんならしゃべれる可能性すら出てきたことになるのだから。

グレース・スドール天位騎士……
エピソードを通してぜんぜん活躍シーンなかったのに涼しげなカオなのがちょっと可笑しい。背景に花を背負っててもいいぐらいのキャラだと思う。花輪くん的というか。死ななくてよかったね。


■その他の感想


ナオの強さの設定・描写のおさらい……
無走剣(ブラインド・ブレード)と広角衝撃波(サイス・ブレード)の同時攻撃をしのいでみせたナオ。ナオはいったい強いのか弱いのか、いまだよく分からない。今回も強さについてちょっと考えてみる。まずはナオに関するこれまでの描写と設定をおさらいしておく。

  • コネを使ってAFエストと面談するも黒騎士と認められず、星団中の笑いものに(11月号本編)
  • ツラック隊隊員によれば「ナイトキラー」「天位殺し」「泰天位蹴り」(11月号本編)
  • AFレレイスホトによればGTMハロガロがナオに「予想以上に」なついている(11月号本編)
  • AFラキシスによれば「ナオ騎士団長が危険すぎ」(12月号本編)
  • ミスPXによれば「最も注意すべきはレイスルのナオ団長の動きと位置」(12月号本編)
  • ミスPXによれば「天才騎士」(12月号本編)
  • ミスPXによれば「ナオ団長と単機で戦える騎士…ツバンツヒ大隊長を当てねばなりません」(12月号本編)
  • 「天位殺し」「泰天位蹴り」はガマッシャーンによるでっち上げで、星団民は失笑している(1月号トビラ)
  • 「へたれ騎士」(1月号トビラ)
  • ガマッシャーンはナオの実力以上の箔を付けようとフィルモア新型GTMを入手するが使い物にならず(1月号トビラ)
  • 実力以上の血統と地位ゆえ周囲の期待が大きすぎている。実力が追いついていない(1月号トビラ)
  • ナオは「天才戦略家」(1月号トビラ)
  • ナオのセリフ「オイもお主もこの時代ではトホホな力しか出せんぜよ」(1月号本編)
  • ナオと剣聖クルマルスの意識は「きれいに混在」している(2月号トビラ)
  • 星団暦の人間の肉体にリストアされた超帝国剣聖は本来の力を出せない(2月号トビラ)
  • AFレレイスホトが「マスター程度」という言い方で見下す(今月号本編)
  • AFアレクトーによれば「動きが陛下やログナー司令と似ています」


以上を簡単にまとめると、ナオは血統に比して実力が追いついていない「ヘタレ騎士」だが「天才戦略家」でもある。星団中から笑われているが、A.K.D.のキャラからはなぜか危険視されている。また、星団暦の肉体ゆえに剣聖クルマルスの本来の実力を出すことはできない。AFレレイスホトには「マスター程度」と言われ見下されている。

星団人ナオの実力も、剣聖クルマルス人格のナオの実力も現段階ではよく分からない。以下7つのレベルのうちどの辺りだろうか。

(1)超帝国剣聖と同レベル
(2)星団暦剣聖と同レベル
(3)アイシャやリリと同レベル
(4)デコースと同レベル
(5)その他の天位と同レベル
(6)平均的騎士と同レベル
(7)ワスチャなど最弱騎士と同レベル
※この序列は『デザインズ4』p118と、NT2003年8月号のトビラのパワーバランス表を踏まえて作った。

星団人ナオの強さ……
たぶん、「ヘタレ騎士」という設定は星団人ナオを指してのものだと思う。つまりナオ本人は決して強くはない。AFレレイスホトがわざわざ「私は並以下の騎士でも天位以上に引き上げます」などと言っているので「並以下」、つまり(6)か(7)ではないだろうか。

剣聖クルマルス人格のナオの強さ……
これは全然分からない。アイシャとAFアレクトーがナオの異常な雰囲気を察知してはいる(今月号)ものの、具体的な強さを示す描写はまだない。今月号で同時攻撃を防げたところをみると強そうに見えるが、あれは単にAFレレイスホトの実力で防いだだけ、という可能性がなくもない。現段階で言えるのは、強ければ(2)、弱ければ(5)ぐらいといったところか。

私は(6)(7)の可能性もあると考えていたのだが、今月の本編でそれはほぼ否定された。“豆腐事件”の京のセリフから考えて、AFレレイスホトが自己鍛錬プログラムを持っている可能性はかなり低くなった(註1)。よってレレイスホトは(他のバランシェAF同様に)ある程度以上に強い騎士を選ぶはずで、現在のナオもある程度以上に強い可能性が高い。まあ、ほかの可能性としてはAFレレイスホトは超帝国剣聖の精神を持った騎士になら、たとえ最弱レベルであろうが喜んで仕える変なファティマというパターンもありうる。ようするに「本能的に超帝國の因子を持つ人間に惹かれるのかもしれない」(註2)と設定されている4ファッティス(リチウム・バランス作)と似たファティマであると。根拠は一切なし。

 (註1) 今月の豆腐事件はAFレレイスホトが自己鍛錬プログラムを持っていないことを示すためのエピソードとすら思える。
 (註2) デザインズ1 p94


(2017年4月25日追記:いや、まだ現段階ではAFレレイスホトが自己鍛錬プログラムを持っていないとは言い切れないな。クローム・バランシェに「ヒュートランのプログラム、私にもくれや」と要求した可能性もあるので)

現在のナオの強さ……
もしも星団人ナオが弱く、剣聖クルマルス人格がけっこう強いならの話だが、現在のナオは強くて弱いのではないだろうか。設定によれば、星団人ナオと剣聖クルマルスの人格は「きれいに混在」(註2)している。もし人格の出入りが自由だとすればだが、星団人ナオ人格が出たときはヘタレで弱く、剣聖クルマルス人格が出たときはある程度以上に強い、と。星団人ナオ人格にとってみれば、自分が攻撃を防御できなくても剣聖クルマルスが勝手に防いでくれるのである。もしそうならナオの今月号のセリフ「し、死んだかと思ったぜよ!!」はヘタレを演じたものではなく、星団人ナオとしての本心だったということになる。

 (註1) NT2017年1月号トビラページ
 (註2) NT2017年2月号トビラページ


なぜAFレレイスホトはナオを見下すか……
ただ、仮に剣聖クルマルス人格のナオがかなり強いのであれば、今月のAFレレイスホトがナオを「マスター程度」と見下していることの説明がつかない。なぜ見下すのだろうか。理由はいくつか理由が考えられる。
(1)剣聖クルマルスのことはリスペクトしているが、弱い星団人ナオのことは見下しているから
(2)剣聖クルマルス人格の存在を知らず、ナオを「ただのヘタレ騎士」と本気で思い込んでいるから
(3)レレイスホトは性格が悪いので強いマスター相手でも上から目線が基本

3つのうち(2)はちょっと考えにくい。高性能ファティマであろうAFレレイスホトが二つの人格が混じったナオの異常さに気付かないとは考えにくい。AFアレクトーも「陛下やログナー司令に似ています!」と異常を察知しているし。 

そろそろ疲れたのでやめる。こんだけ書いておいてなんだが、私はナオが強かろうが弱かろうが、どっちでもよい。単に考えるのが楽しいだけなのであった。

騎士の強さを決定付けるのは精神か身体か……
上とも関連するが、これも気になる。たとえばアララギ・ハイトやワスチャのような最弱騎士クラスの身体のなかに超帝国剣聖の精神が入ったとき、どの程度の強さになるのか。それとは逆に、超帝国剣聖の身体のなかにワスチャの精神が入ったらどうなのか。……なんか弱そうだな。

もう一つ疑問。GTM戦に「筋力」って重要なのだろうか? たとえば腕の筋力が強い騎士が操縦するとGTMの腕力(破壊力)も強くなるのだろうか? その辺いまいち分からない。そういえば昔、泉興京巴が「騎士には剣が強いのとMH戦が強いのとがいるし…ねえ…」(第3話 リブート3p64)と言ってたな。

今月のコマ数……
87コマ。一ページ平均6.2コマ。やや大ゴマが多めか。が、p72はなんと1ページ12コマ。コマの多いF.S.S.でも12コマはかなり珍しいはず。

連載連続15回……
かなり長く続いていて読者としては嬉しい。連載連続15回はF.S.S.連載史で3番目の長期連載記録(たぶん)。

1位:連続25回(86年~88年)
2位:連続16回(98年~00年)
3位:連載15回(16年~??年)
4位:連続14回(90年~91年、95~96年、03~04年)
5位:連続13回(94年~95年)

作者は休載しません宣言をしているので、このまま続けば単独2位の長期連載となるかもしれない。ただ、読者としては本当にこれを喜んでばかりいてよいのか、という疑問も実はある。これについて別の記事で。

感想おわり。



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