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NT2017年6月号感想(連載16回)ツラック隊

Category : F.S.S.



■お知らせ 2017年


2017年6月24日と25日、劇場版ファイブスター物語こと「花の詩女ゴティックメード」が全国で再上映される。

【宮城県:6/24上映】【千葉県:6/24上映】【千葉県:6/24上映】【埼玉県:6/24上映】【大阪府:6/24上映】【大分県:6/24上映】【栃木県:6/25上映】【愛知県:6/25上映】【京都府:6/25上映】【岡山県:6/25上映】【広島県:6/25上映】【福岡県:6/25上映】【長崎県:6/25上映】【熊本県:6/25上映】【鹿児島県:6/25上映】

システム上、一定数のチケットが売れなければ上映が成立しない。自分の地域以外もどんどん拡散させてどんどん宣伝しよう。今のところ苦戦しているのは長崎、熊本、鹿児島あたり。

一回見た人もまた見よう。見所はカーテンコールやGTMカイゼリン以外にもいろいろある。たとえば岡田斗司夫も驚愕した「キャラの自然な足運び」。永野護が動画17万枚を費やして一体なにを描こうとしたのか、フラットな状態でもう一度見ておいて損はないと思う。

■お知らせ


映画「ファイブスター物語」再上映リクエスト受付中!
https://www.dreampass.jp/m150717




* * *




「」内は基本的に今月号からの引用。

文中の「今月号」は本日発売の7月号ではなく6月号のこと。書くの遅いからこんなややこしいことになる(と自分に文句を言う)。

長くなったのでツァラトラの感想は別の記事にする。



■扉ページ


フレーム・ランチャー(インフェルノ・ナパーム)(新規キャラシート)

なにかと思ったらフレームランチャーかい。まさか永野、デアゴスティーニみたいにGTMツァラトラを一パーツずつ毎月公開していくつもりか。と思いつきで言ってみたが、楽しそうだな、それ。

デザイン……
設定改編前よりもカッコいい。ランチャーレールに四つ菱、モナーク、漆黒の花十字のマークあり。漆黒の花十字が横向きなのがなんか面白い。マークがこんなふうに横一列に並ぶデザインってはじめて見たきがする。と思ったが、確認したところ改編前のフレーム・ランチャーも同様だった。

8000度……
攻撃の形態としては「8000度を超える炎をビーム砲のように放射する」というもの。かつて『KF』には「神と悪魔ですら焼き尽くすと言われている」(註)と書かれていた。さすがの神様も8000度なら死ぬか。というか8000度でこのランチャーは溶けないのか。

 (註) 『ナイトフラグス』「インフェルノ・ナパームとライド・ギグ」の項より

ちなみにだが、『KF』にはフレーム・ランチャーに関する面白い設定がいろいろ載っている。
たとえば
・炎に色はないが、天照帝は恐怖を煽るためにわざわざ赤色に着色している
・AFが「負けた」と判断した瞬間、MHレッドミラージュは自己溶解する
だとか。『KF』は今読んでも面白い。

落雷攻撃……
炎の放射以外の攻撃方法として、プラズマをバスター砲のように撃ったり、放電プラズマの「落雷攻撃」も可能だという。フレーム・ランチャー自体はF.S.S.最初期からある設定だが、プラズマ云々は初設定かな? というか落雷攻撃って。スゴい設定きたな。もはやモーターヘッドとかゴティックメードとかロボットとかの範疇ではない。神の遣いという感じだ。落雷はアニメで見たら凄そうだ。

エア・バリア……
GTMツァラトラは高温から味方騎を守るため、「『レインボースリット』からエア・バリアを張」るらしい。へー。あのスリットって空気を噴射する機能まであるのか。絵的におもしろそうだ。これもアニメで見たい。

GTMとは呼ばれない……
解説によれば、「ツァラトウストラ・アプターブリンガーはGTMともロボーターとも呼ばれず、「スーパーロボット」と呼ばれる」。お、やっぱりか! 『デザインズ4』のなかでツァラトラのページだけ「GTM」の表記がなく(註)なんか怪しいと思ってはいた。スーパーロボットとはこれまた直球勝負な呼び方やな。

 (註) ただし年表では「GTM」と記載されている。

私はこの件に関しては<ツァラトラは実は神様><実は悪魔><だからGTMとは呼ばれない>みたいな設定が来るかとも妄想していた。まあ、エヴァか何かのようでちょっとアレか。

作者はスーパーロボットと言っているが私はこれからもGTMツァラトラと書いてく予定。字面的に。作者の言うことを聞かない不良信者なので。今月号で作者は「ツァラトウ」とか言い出したが、これも無視する予定。星団暦3230年、ナガノ、F.S.S.読者へ設定に従うよう要請。しかし信者暦×年を誇るオレは無視。

ランチャー・レール……
10メートル伸縮するというのは、『KF』での設定と同じ。

バックドラフター……
「これだけで地表のものを一掃するほどの威力」。なんじゃそら。恐い。

マルチウェイ・アーム・バイパス……
「この2本のバイパスが砲架も兼ね」るので、「本体は両腕が自由」であるらしい。え~! それって絵的にちょっと変ではないか。かつてのイラストでは、たとえば『キャラクターズ1』の表紙でも、『ナイトフラグス』の表紙でも、手に持った状態だった。手に持つのはリアルじゃない、というのが今の作者の考え方なのか。

あ、でも、両腕をぶらぶらさせているのに砲身は自動的にあちこち狙いをつけて炎を連射する、というのも、それはそれで怖さがあってよいかもしれない。

作者コメント……
来月、再来月のエピローグまでが単行本14巻収録分とのこと。ということは連載18回分の単行本か。すごく分厚くなるな。これまでで最も分厚い12巻より1回分多い。F.S.S.で最も薄い単行本は連載9回分の2巻なので、14巻は2冊に分けてもよいくらいだ。そうすると表紙作成が大変になるが。

休載なしで「トラフィックス3・パルスエット」が開始するという。作者は「バッタンキューのときは大目に見てやってください」と言っているが、そんなこと言ってないでもう休載してほしい。むしろもっと早い段階で休載してもよかったほどだ。これに関してはちょっと前の記事で書いたとおり。


■本編の感想


ダックナード・ボア・ジィ……
一瞬、ステートバルロ・カイダかと思った(髪形で)。お、風でなびいて(?)コートの前が開いてフィルモア帝國のような提灯ズボンが見えている。コートの丈が長いので、提灯ズボンがほぼ完全に隠れるという、F.S.S.では珍しいデザイン。多くの場合はトリハロン殿下のように上着は短めだった。アイリーン・ジョルもロングコートだったが、ロング丈で提灯ズボンを隠すのが作者のマイブームか。このコートはおそらく初出。デザインズ3やNT11月号のときとは違っている。AFネロスと意匠を合わせてあるのが面白い。

アイシャと手合わせをしたいと言うダックナード。弟(ウラッツェン)からアイシャのことを聞いていたりするのだろうか。

アイリーン・ジョル……
他のキャラと並ぶと服のボリューム感のすごさが分かる。

キュキィ……
「グリコーグリコーオマケー」。珍しく意味の分かるセリフだな。分かったところで何の意味もないセリフでもあるが。

ブラフォード……
「なぜこいつが妻なのかたまにナヤみます」。それは読者のセリフじゃ。

セイレイ王女……
ナルミさんに「子供の感情で戦争を止めたいと参戦することのどこがおかしいか!!」と啖呵を切っていたけど、そのセリフはほんとは母に言うべきではなかったか。まあ、母ちゃん怖いしな。

セイレイ母ちゃん……
こんなに綺麗に描かれたエルメラさんは第2話以来じゃなかろうか。

エルメラさんのヤンキー顔……
声を出して笑った。F.S.S.のヤンキーマンガ化。エルメラの不良疑惑は2000年『ナイトフラグス』辺りですでにあった(註)が、「デザインズ5」ではとうとうヤンキー時代のキャラシートが登場し読者の度肝を抜いた。今月号ではついに不良マンガみたいな顔まで登場してしまった。

 (註) 「ナイトフラグス」エルメラの項に、「第2話において小鳥を眺めていたセイレイをこんなにしたのはこの方である」とある。

「アルルお姉さま」……
アルルのことをセイレイが「アルルお姉さま」、マロリーが「アルル様」と呼んでいる。マロリーはともかくセイレイも実はアルルに強い敵愾心を抱いてはいなかった、ということか。まあ、第6話前半のMHエンゲージSR1対エンゲージSR3対MMアウゲのときも仲良くケンカしてたしな。

エレーナ・クニャジコーワ……
以前は自称ミスPX(売店)だったがここでは自称ミスAPにランクアップしているという細かいボケ。

第4話「放浪のアトロポス」で肉弾戦をみせたミスAPとブラフォードが並んでいるのが素晴らしい、とネットで言っている人がいて、その通りだと思った。私はぜんぜん気付かなかった。

ステートバルロ・カイダ……
また「とにもー」と言っている。カイダってそういうキャラだったのかという発見。カイダはF.S.S.初期からのキャラでありながら、人格の描写が少ないかわいそうなキャラ。どうでもよいが、私はたまにカイダとヌー・ソード・グラファイトの区別がつかなくなる。髪形とかぜんぜん違うのに。

見ているツバンツヒ……
人々を穏やかな表情で見ているツバンツヒ。映画『花の詩女ゴティックメード』では「ずっと君たちを見ていたよ」というセリフがあったが、あのときのツバンツヒは傍観者だった。あれから約2600年が経った現在、今度は当事者として人々を見ている。

ナオの強さ……
「あれが今のオイの力ぜよ」。お! 先月のあれは今のナオの実力だったのか! 先月の感想では「あれはAFレレイスホトがスゴイだけかも」と書いたが、そうではなかったみたいだ。

とすれば現在のナオの強さは(3)か(4)かな。
(1)超帝国剣聖と同レベル
(2)星団暦剣聖と同レベル
(3)アイシャやリリと同レベル
(4)デコースと同レベル
(5)その他の天位と同レベル
(6)平均的騎士と同レベル
(7)ワスチャなど最弱騎士と同レベル
※この序列は『デザインズ4』p118と、NT2003年8月号のトビラのパワーバランス表を踏まえて私が作ったもの。

ところで、自分の弱さを棚にあげてナオに「何とも無様よな」と言ったレンダウドがちょっと面白い。2月号でもナオに皮肉を言っていたが、今回のは捨て身の皮肉だった。

戦場の倫理……
各国の騎士たちがノーサイド的精神を発揮するシーン。なんだかマッチポンプではある。こうした描写は今までなかったはず。今までのF.S.S.では逆に、スカ閣下の「戦争というのは古代から男は殺して女は犯すものと決まっておるのだ よってみな殺しにしてもかまわんのだよ」(註1)というセリフが象徴するように戦争とはひたすら無慈悲なものという印象だった。

ただ、F.S.S.初期には「最小限の被害で土地を得るのが、この時代のセオリーだ」「少しでも多くの財を手に入れるため、星団の王たちは支配というくだらぬゲームを楽しんでいる」(註2)とあったことを思い返せば、戦後の処理がこうしてゲームのようにフェアに行われるのがむしろ通常なのかもしれない。

 (註1) 「リブート3」p108
 (註2) 「リブート2」p18


どうでもよいが、ガマッシャーンの騎士だけきちっとした格好をしている。ロッゾとウモスの騎士は着崩しているのに。ガマッシャーンは生真面目な国民性である説。

人としての騎士……
人として思いをもって戦った騎士たちを見て、「この時代に生まれて良かったぜよ」と言うナオ。9条の国(註)の日本人にとってみれば、戦争で殺し殺されることをあらかじめ宿命づけられた騎士はあまり羨ましい存在ではないのだが、殺人兵器として使用されてきたナオ、というか剣聖クルマルスはそこに人間らしさを感じるのだろう。ただ、映画でトリハロン皇子が「俺は人殺しだ」と半泣きで漏らしたように、星団暦の騎士たちにも葛藤は当然ある。そこは殺人兵器として無制限に使用されてきた超帝國剣聖と、星団暦の一般の騎士の違いなのだろう。

 (註)F.S.S.とは関係ないが、日本国は憲法で平和を謳っている一方でちゃっかり戦争に加担しており、実は平和国家でも何でもない。私たちの税金が、というか意思がどこかで誰かを間接的に殺してきた。これをやめるには総理大臣の言う「9条改憲で自衛隊を明記」ではぜんぜん足りない。

ナオがレンダウドに「おはんも探せ…人として生きられる所を…」と言っているが、これはレンダウドがミラージュ入りする前振りだろうか。

人間性獲得の物語……
「ツラック隊」ではツバンツヒ、ナオの描写にそれぞれ「無感情から感情へ」というモチーフがみられた。これで思い出すのはやはり天照のミコトのセリフ「そう あの子は 一千年もかかって…本当の悲しみをおぼえた…」(註)。天照帝の抱えるテーマがここへ来て急に、同時に二件も前景化したことになる。

  (註) リブート3 p291

Me2って何だ・・・
整備員が「おーMe2だー」と言っている。なんか聞いたことある名前だな、と思って検索してみたところ、第2話「クローソーの章」に登場したエアバレル(空中戦車)だった。詳しい設定は『キャラクターズ2』に掲載されている。

お、メールきたー!……
F.S.S.にもついにIT化の並が来たっていう。

ツバンツヒと天照帝……
駆け寄ってきたソープに、ツバンツヒが「ソープ君にはバレバレか」と言っている。今月号でソープはツバンツヒの本名も知っていたが、いつどうやって知っていたのかよくわからん。

目的も所属もすべてあっさりバラすツバンツヒ。いいのか。「目的なんてどうでもよくなって……」。うわ、そこまでか。目の前にミラージュ騎士がいるのにスルーするんだからこれは本気やな。

ソープのセリフ「もう遅い 逃がさぬ」「君は私と出会ってしまった」。F.S.S.らしいゾクゾクするシーン。ツバンツヒのミラージュ入りが「契約金ロハ」」(註)になることは明かされていたが、こういうことだったのね。言うまでもなく第4話「放浪のアトロポス」でブラフォードがスカウトされたシーンの再現でもある。

 (註) 『スクールデザインズ』ツバンツヒの項

ところでソープって、騎士をスカウトするときいつも天照帝に変身しては芝居めいた演説をぶつのだろうか。ブラフォードのときは「もう…ひとおしかな…」と言ったり、口説き落とした後で「はうっ…… たたた…助かった…っ」とへたり込んだりしていた。あれを見る限りはソープにとって天照帝人格というのは多分に演技的なようだ。役者としてのソープ。それと、ウェブ上では「ツラック隊」のソープが黒髪だったのが今月の変身をより劇的に見せるためだという指摘があって、なるほどと思った。ブラフォードのときは白髪から白髪への変身だった。

お、なんかツバンツヒのコマにカラーで炎のエフェクトが入って、GTMツァラトラのフレームランチャーまで出てきたぞ。映画『花の詩女』で炎とともに登場した炎の女皇帝を思いだす。次のページ、なんかスゴイのが出てきそうな予感がする……。

ツァラトラ全身公開……
いささか唐突にツァラトラ全身きたー!!! っていうかなんで? 早くない? でも美しいしいいか。こういう一発を食らうとやっぱF.S.S.って最高やなと思う。

トビラのフレーム・ランチャーを見た段階でこの展開に気付くべきだった。鈍い信者なことだよ。

ツァラトラの感想は別記事にする。


■その他の感想


今月のコマ数……
84コマ。一ページ平均6コマ。

連載連続16回……
連載連続16回はF.S.S.連載史で2番目の記録。




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