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FSSの休載・減ページを求めたい

Category : F.S.S.
お知らせ 2017年
2017年6月24日と25日、劇場版ファイブスター物語こと「花の詩女ゴティックメード」が全国で再上映される。
https://www.dreampass.jp/m342768

【宮城県:6/24上映】@TOHOシネマズ 仙台
【千葉県:6/24上映】@TOHOシネマズ ららぽーと船橋
【千葉県:6/24上映】@TOHOシネマズ 柏
【埼玉県:6/24上映】@TOHOシネマズ ららぽーと富士見
【大阪府:6/24上映】@TOHOシネマズ くずはモール
【大分県:6/24上映】@TOHOシネマズ アミュプラザおおいた
【栃木県:6/25上映】@TOHOシネマズ 宇都宮
【愛知県:6/25上映】@TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ
【京都府:6/25上映】@TOHOシネマズ 二条
【岡山県:6/25上映】@TOHOシネマズ 岡南
【広島県:6/25上映】@TOHOシネマズ 緑井
【福岡県:6/25上映】@TOHOシネマズ 天神・ソラリア館
【長崎県:6/25上映】@TOHOシネマズ 長崎
【熊本県:6/25上映】@TOHOシネマズ 光の森
【鹿児島県:6/25上映】@TOHOシネマズ 与次郎

システム上、一定数のチケットが売れなければ上映が成立しない。自分の地域以外もどんどん拡散させてどんどん宣伝しよう。今のところ苦戦しているのは長崎、熊本、鹿児島あたり。


 
 * * *



NT2017年6月号で突如として公開されたGTMツァラトウストラ・アプターブリンガー脚部についての感想は後回し。
本編のネタバレ感想も後回し。
無駄に長い文章になってしまったので以下、簡単にまとめる。

睡眠時間が3時間(註)である永野護が、休載すらせずに連載を16ヶ月も続けているこの状況は健康上、かなりマズいのではないか。そろそろ休載してほしい。ついでに今後は連載ページを減らしてでもちゃんと休んでほしい。

言いたいのはそれだけ。以前の「永野護は休むべき」という記事でも書いたことだが。
ほんとはもっと何年も前に言うべきだったかもしれない。



 * * *



■過労と睡眠不足の怖さ


「「過労」はサイレントキラー 体力がある人ほど注意」NIKKEI STYLE
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償」東洋経済オンライン

こんな記事を読んだ。睡眠不足と過労がいかに危険であるかが書かれている。とりわけ「体力や気力のある男性」に注意が必要らしい。それって永野のことじゃん。永野は「他人の三倍くらい体力に恵まれて」(註)いるらしく、だから過労状態でも原稿を仕上げてしまうのだろう。それも10代や20代なら許されるのかもしれないが、永野は今や10代でも20代でもない。休載せずに単行本を出す、とか言ってる場合じゃないぞ。

最近、どこかで岡田斗司夫がマンガ家の寿命について怖いことを言っていた。いわく、「マンガ家という職業の人たちはあんなブラック労働をずっと続けているのだから、長生きできるはずがない」。そんな統計データがあるのかは知らないが、嫌な説得力もある。

 手塚治虫 60歳没
 藤子・F・不二雄 62歳没
 石森章太郎 60歳没

(註)『テールズオブジョーカー』24 川村万梨阿「マリアのおともだち」p126


■「永野護は働かない」は本当か


仕事人間という点で、永野護も手塚らと同様だ。などと言うと、F.S.S.読者の中から「そんなことはない、永野はろくに働かず、休んでばかりで、ゲームばかりやってる」という声が聞こえてきそうだ。そこで前提として、永野はめっちゃ仕事人間である、という話をしておく。私がそうは考える理由はいくつかあるがとりあえず2つ。

一つは、そもそも仕事量が少ないようには見えないということ。永野がF.S.Sのために吐き出した全情報――キャラシート、単行本、画集、設定文、キャラデザイン、メカデザイン、世界デザイン、映画『花の詩女』の全情報、未公開の第7話や第8話のシナリオなど全て――を総合すれば、その量はかなりのものだと思う。

もう一つは、魅力的なロボットを大量にデザインすること自体が決して簡単ではないということ。そりゃあ時間も掛かるし休載もするだろう。もしロボットデザインが簡単なら、MHやGTMと同じほど精密かつ魅力的なロボットを、永野よりハイペースで発表するマンガ家が他に何人もいるはずではないだろうか。


■万梨阿さまから見た、永野護の働きぶり


永野はかなり働いている。その仕事人間ぶりは、川村万梨阿の証言からもうかがえる。

万梨阿さまによれば、永野は基本的に「仕事しかしていない」のだといい、「太陽星団に行ったきりで帰ってこない。文字通り、本当に帰ってこない」のだという(註1)。F.S.S.が始まった1986年以来、永野は、

何日も寝てないから目がすごい血走っちゃってるし、ものを食べないで描いているから、ガリガリにやせこけてきちゃってるし、髪はバサバサだし、私のことを見てないんですよ。見てるんだけど、すーっと視線が素通りするような感じ。
(川村万梨阿『M@RIA』1998年)


という状態なのだという。だから万梨阿さまは別れようか、とさえ悩んだ(註2)。悩みに悩んだ末に、最終的には世間一般の愛や結婚の形と比較しなければ良いのだ、と結論する(註2)。夫妻のプライベートなあれこれに言及するのは気が引けるけど、ここで言いたいのは、パートナーをそこまで悩ませる程度に永野はずっと仕事をこなしていた、ということだ。

(註1)『F.S.S.トレーサー2』 川村万梨阿インタビュー
(註2)川村万梨阿『M@RIA』1998年



■#nagano_nero


以上、永野がかなりの仕事人間であるという話をしてきた。その上で心配なのが、睡眠時間だ。万梨阿さまの証言からも分かるように、永野は寝ない。たとえば2002年には自分から「42時間寝てねえ。眠くねえ」などと言っている(註1)。2014年には睡眠時間が約3時間程度であることを明かしてもいる(註2)。手塚治虫、藤子・F・不二雄が4時間睡眠だったというから、永野はそれより寝てないということになる。

たまに休載するならまだしも、現在、連載は連続16回も続いている。史上二番目の長期連載だ。しかも作者は休載せずに単行本を出す、とまで言っている(註)。読者としての私は休載なしだワーイワーイとつい喜んでしまうところではあるけど、作者の健康を考えるとちょっと本当にヤバイのではないか、と言わざるをえない。

マンガ家にとって徹夜や無休は珍しくもないのだろうな、とは思うものの、月並みな言い方になるけど、ちゃんと寝て、ちゃんと休んでほしい。それで連載ページが減ったり、休載になったりしても、それは仕方がないことだ。

もちろん、一読者でしかない私が、作家の仕事の仕方に文句を言うというのはぶしつけな話であるとは知っている。クリエイターに「作品を作らず休め」と言うのも酷いことかもしれない。ただ、そうであったとしても、信者としては「休んでくれ」と言うしかない。人の健康が掛かっている以上、問題を見なかったことにはするのは難しい。今まで見なかったことにしておいて言ってもあれだが。

(註1)『テールズオブジョーカー』28 p6
(註2)NT2014年9月号Q&A p23より
(註3)NT2017年6月号 扉ページなど



 * * *


しかしこの問題を真剣に考えていくと、かなり面倒くさい問い向き合う必要も出てくる。たとえば次のような。

  • クリエイターという特殊な職業の人がブラック労働をするのは社会にとって必要悪か
  • クリエイターのブラック労働を出版社やレコード会社が放置するのは間違っているか
  • 私たちはブラック労働で作られた作品を屈託なく消費してよいのか

3番目の問いについて突き詰めていけば、本来なら、私は今後F.S.S.を読んではいけない、ともなりうる。根性がないので無理そうだが……。

今日はここまで。


(以下追記)


ネットで「永野 寝ない」とかで検索したら(ヒマだな)、ネットゲームの永野の自己紹介カードに「不眠症」と書かれていた、という書き込みを見つけた。真偽不明ではあるが一応メモしとく。


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享楽の咀嚼

 はじめてメールします。
 珍しく面白くまともなF.S.S.評と永野護評をするサイトだと思いつつ、楽しく拝見しています。やや勢いで書いてしまっているので、度々尊大な筆致になることお許しください。
 私、前職は雑誌編集者(出版社社員)→フリーランスライターでしたので、今回の「永野の過労に関する考察と心配」といった内容はとくに興味深かったです。
 確かに手塚治虫の例を見るまでもなく作家の一部には「創作活動=生きること」というタイプがいて、永野もその類であることはよくわかります。ご心配ももっとも。私も同意見です。
 そこで「面倒くさい問題」ですが、私はこれには当たらないというのが個人的な意見です。お書きになっているように作家は特殊な仕事です。出版社をはじめ出版物や表現を扱う業界の人間は大勢いますが、永野のようなヘッドライナーは稀有です。だから長く描き続けて欲しいと思いますが、創作というデモンズタワーに入りっぱなしになるのも作家だと思うのです。
 ブラックな状態(デモンズタワー)に入り作家をサルベージすることは業界人といえども凡人には不可能です。作家が有能であればなおさらです。
 「われが与えるは星団最高最強の地位と装備と名誉と快楽!力と恐怖!」好きなセリフです。我々読者に向けて言われているような気がするからです。我々はブラフォードではないので快楽と恐怖しかもらえませんが、ある種の罪の意識を持ちながら快楽(作品)を咀嚼することが永野の読者に課せられた血の契約のような気がするのです。比喩表現が陳腐ですみません。
 長々とコメント失礼しました。

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No title

コメントありがとうございます。
細かいところも読んでくださってありがたいです。

>作家をサルベージすることは業界人といえども凡人には不可能です。

これは確かにそうかもしれません。「デモンズタワーから出てきなさい」と言われて素直に出てくるような作家とも思えませんからね。

>我々はブラフォードではないので快楽と恐怖しかもらえませんが、ある種の罪の意識を持ちながら快楽(作品)を咀嚼することが永野の読者に課せられた血の契約のような気がするのです。

本文には書きませんでしたが、じつは同じようなことを考えていました。命を削って作品を作るのが作家の業なら、「罪の意識」を持ちながらも作品を享受するのが読者の業である、と。しかし業だから仕方がない、と言ってしまって本当にいいのかとも考えてしまいます。
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